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食事制限だけでは代謝機能が低下してしまう

ダイエットのために食事を減らす方法がすぐに思いつきますが、明らかに過食である場合を除き、過度の食事制限は危険です。食事制限によって必要な栄養素も不足して健康を損ねることにもなりかねません。さらに人間のからだはカロリー摂取量が低下すると、その環境に対応しようとしてエネルギーの消費量を減らそうとします。はじめは食事を減らすことで体重が下がってきますが、次第に停滞期にはいります。痩せにくい体質に変化してしまったのです。

痩せないからといって食事制限をやめてもとに戻してしまうと、体質が痩せにくく変化しているためダイエットをはじめるときよりも太るというリバウンドがおきてしまいます。これはダイエットでは絶対に避けなければならないことなのですが、そのためには代謝機能が低下しないように維持しながらダイエットに取り組む必要があります。

太りやすいのは代謝が低下しているからである

代謝が低下すると消費されるカロリーの量が少なくなり、それだけ太りやすくなります。人によって太りやすい人とそうでない人がいます。また若いときはそうではなかったけれども、年齢を重ねることで太りやすくなったと感じることもあります。

なにもしていないときにもエネルギーは消費されています。呼吸など生命活動を維持するために生体で意識することなくおこなわれている活動に必要なエネルギーのことを基礎代謝量といいます。基礎代謝が低いということはそれだけ太りやすい体質であるということです。若いときはそうではなかったのに最近太りやすくなったと感じるのは気のせいではないのかもしれません。

代謝酵素に着目したダイエット法

人間の体内には酵素が存在し、大きく消化酵素と代謝酵素にわけられます。人間は酵素なしには生きていくことすらできないのですが、体内の酵素の量はそのままにしておくと減少していく一方です。過度の飲酒や喫煙、ストレスなどは体内酵素を減少させます。また消化されにくいものを食べると、それだけ多くの消化酵素が必要です。

栄養分の消化と吸収は生命維持のために優先度が高いため、体内酵素が不足すると代謝酵素としてつかわれる酵素が少なくなります。そこで代謝酵素として使える体内酵素を増やすために、食事に酵素を多く含むものをとりいれる健康法が主流になりつつあります。